ニット生地とは?
通園グッズなどを作る場合は、基本的に布帛と呼ばれる、伸びがあまりない生地を用意します。たとえば、巾着や通園バッグ、座布団カバーなどに使われる生地から、シャツやブラウスまで幅広い種類の生地があります。
対してニット生地は、よく伸びる生地のことを指します。保育園用の通園着でいえば、Tシャツやトレーナー、モンキーパンツなどに使われている生地のことです。
服を作りたい!と思った時に、Tシャツやトレーナー等の体にフィットして伸び縮みする服を作りたい場合はニットソーイング、お出かけ用などのブラウスやシャツ、ポーチ等を作りたい場合は布帛の道へ進むことになります。私は、子ども用の普段着に使えるトップスを主に作りたかったのでニットソーイングの道に進みました。もちろん、ニットも布帛も両方極めている方もいますので、お好みにあわせて選んでください。
ニット生地と一言で言っても、実はたくさんの種類のニット生地があります。
まず材料を用意する時、作る物が決まっている場合は型紙から、慣れてくると生地から買って「この可愛い生地で何を作ろう?」となることが多いかと思います。今回は私がメインに扱っているニット生地の説明をします。
ニット生地の種類
ニット生地と一言で言っても、実はたくさんのニット生地の種類があります。自分の服やお子さんの服を見ると、Tシャツのように薄いけど伸縮性のある生地から、トレーナーのように厚いけど伸縮性のある生地、レギンスのように中厚手でものすごく伸縮性が高い生地など様々ですよね。
生地を買う時にネットショップで購入する場合と、手芸店で購入する場合がありますが、私はネットショップを主に利用しています。そこで、ネットショップで主に扱われている生地の種類について紹介したいと思います。
インスタ等で人気の生地屋さんを見ると、おおよそ以下の種類のニット生地を主に扱っています。他にもニット生地の種類はありますが、取り急ぎ下記だけ理解しておけばなんとかなります。
- 天竺(主に薄手のTシャツ向け)
- スムース(主にベビー向け、通年素材)
- ミニ裏毛(主に薄手のトレーナー向け)
- 裏毛(主にトレーナー向け)
- キルトニット(トレーナーやアウター向け)
- スパンフライス(主に袖口や首元向け)
詳しくは生地屋さんの説明を見ていただくのが1番ですが、私の感覚で言うと、天竺〜キルトニットまでは主に季節で使い分けています。
天竺は1番薄く夏向けの生地になっています。つまり半袖Tシャツやタンクトップ、夏向け下着等に向いています。
キルトニットは1番保温性が高いので真冬向けの生地になっています。北海道等の寒い地域では出番がありますが、沖縄等の暖かい地域の方には出番がない可能性かあります。私の住む地域は基本的に暖かいので、冬でもミニ裏毛(薄手のトレーナー生地)又は裏毛(厚手のトレーナー生地)で事足りることが多いです。
スムースは1番手触りが優しいのでベビー用品に使われることが多いです。また、春秋向けのロンT等に使われたり、モンキーパンツ等のボトムスに使うこともあり、幅広く使えます。私の保管している在庫の中で1番多い生地かもしれません。
スパンフライスは袖口や首元に主に使われる生地です。Tシャツやトレーナーの袖や首を見ると、生地が変わっている時がありますよね。スポッと頭や手を入れるために伸縮性を高くしてある生地を部分的に使用しています。メイン生地は綿100%ですが、袖口や首元は綿95%ポリウレタン5%のように、少しポリウレタンを混ぜて機能性を上げています。綿100%と謳っているお洋服は、袖や首元も切り替えずに同じ生地で作られていますが、素人には難しいのでスパンフライスもセットで購入した方が無難です。
生地を選ぶ時は、季節やお住まいの地域の気温、使用目的に合わせると良いかと思います。
何センチ購入するべきか
生地の売り方は生地屋さんにより異なりますが、基本的に150㎝幅の50㎝売りが多いです。単位が50㎝なので、カートに数量2と入れると150㎝幅が1m届くか、カット済みの場合は150㎝幅50㎝が2つ届くことになります。購入する際に、ショップの説明書きをよく読んで長さを決めてください。
すでに作りたい物が決まっている場合は、型紙の仕様書又は型紙本の説明を見て、購入する長さを決めれば良いです。慣れてくると、生地に一目惚れしてとりあえず購入し、後で作りたい物を決める場合が出てきます。この場合はベビーサイズまでは50㎝で足りることが多いですが、120㎝あたりから物によっては1m必要な場合があります。ワンピース等は小さいサイズでも長さが必要な場合がありますので注意が必要です。私の感覚ですと、トップスを作る場合、子どもが120サイズまでは50㎝買い、130サイズ以降又は兄弟おそろいの場合は1m買いを目安にしていました。
どこで購入すべきか
SNS等をやられてる方は、どなたかの投稿で可愛いなとか素敵だなと思い購入するパターンが多いので、オリジナルデザインのネットショップさんで購入することがメインになるかと思います。インスタ等のフォローをしておけば、新作生地やセールの情報をいち早く知ることができます。人気生地ですと、オープンの数分後には完売のこともありますので、できればオープン時間にはスマホをスタンバイしておくと購入できる可能性が高いです。とはいえ、育児中はお子さんの関係で思うようにいかず、手が空いた時は完売ということもあるかと思います。そういう場合は、予定が変わったとかイメージと違ったという方がフリマサイトに出品される可能性もありますので、覗いてみるといいかもしれません。またどうしても手に入れたい場合は再販リクエストして再販を待つという手もあります。私は以下のお店で購入することが多いです。生地屋さんによって雰囲気が異なりますので、お好みのお店を見つけておくと創作が捗ります。
- cocome’reさん
- slow boatさん
- fuwaccaさん
- maffonさん
- smileさん
- ikor.clothさん
などが有名です。とにかくお得に安く手に入れたいという方は、普段使っているショッピングサイトで購入するという考え方もあります。一部の生地屋さんは、大手の楽天市場やYahooショッピングに出店されています。ポイントデーを狙えば、お得に生地を買うことが可能です。
上記は私が楽天市場でたまに購入するお店ですが、皆さんもお気に入りのショップさんを見つけてみてください。ニットではなく、布帛の場合は、下のお店も人気があります。
やっぱり見て選びたい!と言う方には手芸店や店舗を持つ生地屋さんがおすすめです。私は田舎住みなので、基本はネット又は手芸店での購入です。都会住みの方は現地に行った方がワクワク度がアップするかもしれませんね。場合によっては会員限定セールや期間限定セールをやっており、お得に購入できるチャンスもあるかもしれません。
布山の世界へ
始めた当初はきっと、「作りたい物がある→生地を買う」が基本だと思います。それが次第に「可愛い生地を買う→何作ろう?」に変化してきます。この思考にたどり着いた方は、すでに布沼にハマっています。あれもこれも購入していると、あっという間に万札が飛んでいき、布を保管するクローゼットもパンパンになっていきます。そういう私も、布が山となり雪崩を起こしそうな状況です。しかし、その布の山(布山)を見ているだけで幸せなんですよね。予算と布の保管場所の限界値には注意したいと思います。